2019年03月14日 10:11
▼ 質問
もう何年も前から、目にちょっとした刺激があると涙が出て困っています。気温の低い季節に冷たい空気が目に染みたり、風が目に当たったりすると、涙があふれ出ます。暖かい季節にはありません。話が弾んでちょっと高揚したときにも出るので、人前で涙を拭かなければいけない状態です。
ある眼科で「ドライアイ」と言われましたが、こんなに涙が出るのにドライアイなのでしょうか。治療法はないものでしょうか。(66歳女性)
▼回答
涙は分泌の違いで3種類あります。
一つ目は「基礎分泌」で、瞬(まばた)きをするたびに分泌され、常に目の表面にたまっている涙。
二つ目は「反射性分泌」で、目にごみが入ったときや、タマネギを刻んだときなどに刺激で出る涙。
そして、三つ目が「心因性分泌」で、悲しいときなどに流れる涙です。
それぞれ分泌を促す神経が違います。
「基礎分泌」と「反射性分泌」は無意識に分泌され、「心因性分泌」は自分で分泌をコントロールすることができます。通常の平穏な状況では目の表面には「基礎分泌」で産生された涙がたまっています。
ドライアイは涙の量が少ない「涙液減少型ドライアイ」と、涙の量は正常ですが涙の蒸発が早いためすぐ目が乾く「蒸発亢進(こうしん)型ドライアイ」の二つの型があります。
「基礎分泌」が少ない人はドライアイの中でも涙液減少型ドライアイです。二つのタイプが混在することもあれば、どちらかだけのこともあります。
引用:涙が止まらない|高知大学医学部附属病院